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コインベースがUSDCリワードプログラムを強化、年利4%の報酬提供

暗号資産

USDCリワード増量

全世界に展開している米国の主要な暗号資産(仮想通貨)取引所であるCoinbaseは15日、米ドルと連動するステーブルコイン「USDCoin(USDC)」の保有者に対するロイヤリティプログラムの報酬率を倍増すると発表した。

USDCは、1つのUSDCが1米ドルに等しい価値を保持するように設計されたステーブルコインである。コインベースとサークル社の共同事業体「Centre」によって発行される。現金等のリザーブ資産に裏付けられ、米国の規制を受ける金融機関が管理している口座に保管されている。

Coinbaseのグローバル版の利用者には、アカウントで保有しているUSDCの額に応じて年利4%のリターンが自動的に提供される。リワードプログラムの対象国は、米国、英国、アルゼンチン、ベルギー、インドなど70か国の記載があるが、日本は含まれていない。(日本版コインベースはすでに閉鎖された)

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USDCリワードは、Coinbaseの自己資金によって供給されるロイヤルティプログラムである。「特別な指示がない限り、顧客の資産を貸出したり、取引に使用したりすることはない」とCoinbaseは述べている。しかしながら、提供する報酬率は変更される可能性があり、顧客は自分のアカウントで最新の適用レートを確認することができるとのことだ。また、Coinbaseは公式のUSDC紹介ページにこの4%の報酬率について記載していない。

ステーキングと区別

Coinbaseは、USDCリワードプログラムと「ステーキング」とは異なるものであることを強調している。ステーキングとは、Proof of Stake(PoS)方式を採用する仮想通貨を一定期間ロックアップすることで報酬を得るシステムだ。

米証券取引委員会(SEC)は6月初めにCoinbaseを提訴し、未登録の証券を提供していると主張した。この訴訟の一部として、SECはCoinbaseのステーキングサービスを未登録有価証券の提供と見なした。

Coinbaseは「USDCをステーキングすることはできないが、特定の地域の顧客はUSDCを用いて報酬を獲得できる」と主張している。

SECの最新の訴訟はUSDCリワードプログラムには触れていない。しかしながら、SECは2021年にCoinbaseが同種のレンディングプログラムを開始することを阻止した経緯がある。当時、Coinbaseは「貸付金利商品(CoinbaseLendプログラム)」を通じてUSDCの預金にAPY(年換算利回り)4%を提供しようとしたが、SECがこのプログラムに対して提訴する意向を示したため、計画は中止となった。

顧問弁護士によると、Coinbaseは「Lend」投資商品としては考えておらず、顧客から預かったUSDCは、請求があればすぐに返すことができる仕組みになっているとした上で、SECに申請したが、SEC側から「Lendが有価証券に該当すると考えている」という回答が返ってきたという。

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