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BNBチェーン、EVM互換のL2「opBNB」のテストネットをローンチ

暗号資産

BNBエコシステムの拡大へ

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスのエコシステムで稼働するBNBチェーンは19日、新たなスケーリングソリューション「opBNB」のテストネットを同日にローンチすることを発表した。

opBNBはイーサリアム(ETH)の仮想マシンと互換性を持ち、BNBスマートチェーン(BSC)のL2として稼働。BNBチェーンのチームは、ブロックチェーン技術が発展してきていてもスケーラビリティには課題が残っていると指摘しており、この課題を解決するためにopBNBを開発している。BNBチェーンの幹部Arnaud Bauer氏に取材した「The Block」によれば、今年の3Q(7月から9月)にメインネットをローンチする計画だ。

L2とは

「レイヤー2」の略で、「2層目」のネットワークのこと。全ての取引をメインチェーンで処理すると負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。取引の一部をL2で行うことで、メインチェーンの負荷軽減や処理速度の向上を期待することができる。

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開発には、イーサリアムのL2「Optimism」の技術を活用。今回の発表では、opBNBは1秒間に4,000超のトランザクションを処理し、トランザクションの平均コストを0.005ドル以下まで下げることができると説明している。Bauer氏によると、現在のBSCは1秒間に約2,000トランザクションを処理。トランザクションの平均コストは約0.109ドルだという。

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opBNBは、ゲームやソーシャルネットワークなど様々なアプリでの利用を想定。EVMと互換性があることで、イーサリアムのツールや技術に馴染みのある開発者が、容易にアプリを移植することが可能だ。

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新たにL2を開発した理由

BNBチェーンは、最初はバイナンスが開発していたブロックチェーン。2022年10月21日付けのバイナンスのブログでは、バイナンスの開発後、BNBチェーンはコミュニティ主導の分散したエコシステムになったと述べている。バイナンスは、数多くいるBNBチェーンエコシステムの貢献者のうちの単なる一社だと説明した。

バイナンスの管理下から離れた後も、BNBチェーンは開発が継続されている。例えば昨年8月にはL2ソリューション「zkBNB」を発表し、今年2月には分散型ストレージシステム「BNB Greenfield」のホワイトペーパーを公開した。

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今回新たに「opBNB」というL2ネットワークを開発した理由についてはBauer氏は、zkBNBはEVMと互換性がないからだと説明。zkBNBのようにゼロ知識証明を活用するL2は、イーサリアムと互換性を持たせることが難しいと言われている。BNBチェーンは、イーサリアムと互換性のあるopBNBを導入して、エコシステムをさらに発展させる狙いだ。

なお、BNBトークンが米証券取引委員会(SEC)から有価証券に分類されていることについてはBauer氏はコメントせず、これからも開発を続けていくとだけ説明した。

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