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イーサリアムのガス代をカードで支払い Visaが実験を実施

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ガス代のカード払い

決済大手Visaは、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のブロックチェーンのガス代を、カードを使って法定通貨で支払えるようにするための実験を行っている。

Visaのメンバーが11日に、ブロックチェーンのトランザクションを簡素化する方法を探っていることをX(旧ツイッター)に投稿。ガス代の支払いを、カードでコーヒーを買うのと同じぐらい簡単にして、ユーザー体験を向上させる狙いがある。

今回の実験に関するブログの冒頭でVisaは、過去数年でブロックチェーン技術が広く普及してきたと説明。一方で、送金の未来を形成する可能性を秘めてはいるが、従来の決済にはない複雑さがあると指摘した。その複雑さの1つが、ガス代だとしている。

イーサリアムなどのブロックチェーンでは、ガス代の支払いを行うためにネイティブ通貨を準備する必要があると説明。例えば、イーサリアムネットワーク上ではステーブルコインのUSDCが利用できるのにも関わらず、ETHを準備しなくてはトランザクションが行えないと指摘した。

今回の実験はイーサリアムのテストネット「Goerli」で実施。実用化されれば、アプリや小売店は、ユーザー体験を向上させることができる。

実現するための技術

ガス代のカード払いを実現するために活用されているのは、イーサリアムの「アカウントの抽象化(AA:Account Abstraction)」という技術。これに、Visaのスマートコントラクト「Paymaster」を組み合わせることで、ガス代のカード払いを実現しようとしている。

AAは今年3月に、イーサリアムのメインネットに実装された新しい機能。この機能を使うと、イーサリアム以外のERC-20トークンでガス代を支払ったり、ガス代を肩代わりしてもらったりすることなどができるようになる。Paymasterは、コントラクトアカウントのガス代の支払いを支援できるようにするためのスマートコントラクトだ。

なお、VisaがAAで実験を行っていることは以前から明らかになっている。今年5月にも、実験の報告書が公開されていた。

今回のブログでは、Goerliテストネット上で、ガス代をカードで支払うための「User Operation」という処理の送信に成功したことを報告。User Operationとはブロックチェーン上のやりとりの1つで、ユーザーがどんな行動をしたいのかを伝えるために行う。

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