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ビットコイン51000ドル台で揉み合う、取引所からの週間純流出は23年6月以来最大に

暗号資産

マクロ経済と金融市場

前週末23日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比39,131ドル（0.16%）高、ナスダック指数は44.8ポイント（0.28%）安で取引を終えた。

東京株式市場では、34年ぶりに過去最高値を更新した日経平均株価が、前日比227円（0.58%）高の3万9340円と続伸した。

米国株の暗号資産（仮想通貨）関連銘柄では、コインベースが前日比2.99%安、マイクロストラテジーが3.6%安となった。

仮想通貨市況

暗号資産（仮想通貨）市場では、ビットコイン（BTC）は、前日比0.37%安の1BTC=51,484ドルに。

BTC/USD週足

グレイスケールのビットコイン・トラスト（GBTC）の2月23日の流出額は4,420万ドルと鈍化しており、1月11日のビットコイン現物ETF（上場投資信託）転換後の最低記録となった。

ブラックロックのビットコインETFである「IBIT」が66億ドルを、フィデリティの「FBTC」が47億ドルを集める中、需要超過がビットコイン価格を押し上げていると言えそうだ。

グレースケールの保有残高はすでに半減している。

また、主要な暗号資産（仮想通貨）取引所からは5億4,000万ドル相当のビットコインが引き出され、23年6月以来最大の週間純流出となった。売却目的ではなくコールドウォレットなどへの送金及び長期保有を示唆するもので、投資家心理の大きな変化を示している。

アルトコイン市場

主要な分散型金融（DeFi）プロトコルであるUniswapにおける新たなガバナンス提案のアップグレードを受け、UNIが高騰する場面があった。

26日時点でUNI価格は、前週比43.5%高となっている。

ガバナンス提案は、プロトコルの意思決定プロセスを強化し、手数料共有メカニズムの実装を行うほか、ステーキングを委任したUNIトークン保有者に報酬インセンティブを比例配分することを目的としたものだ。

なお、データアグリゲーターCoinGeckoのリサーチによれば、エアドロップされたトークンは数週間以内に過去最高値を記録する傾向があることが示された。

20年1月1日から24年2月20日までの大規模エアドロップを調査したものだ。

その結果、50トークンのうち46％にあたる23トークンが、エアドロ後2週間以内に史上最高値を記録したという。

coingecko

騰落率は、37%〜425%と高騰したものも複数含まれていた。その内の7トークンは上場初日に最高値を付け、下落する一方だった。この点についてCoinGeckoは、「トークンのエアドロップが効果的なマーケティングまたは成長戦略であることを裏付けている一方、初動でピークアウトする傾向にある」との見立てを示した。

例えば、ソラナのアグリゲーター「Jupiter」のエアドロップされたトークンJUPは、上場初日に0.66 ドルで取引され始めたがその後最大28%下落し、初値を下回ったまま推移している。

地合いの影響にも大きく左右されはするものの、エアドロップから100日以上経過して再評価され過去最高値に到達した事例としては、Uniswap（1,145%）、1inch（216%）、Gitcoin（242%）が挙げられる。

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