事業のための資金移動も
大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは18日、ドバイの仮想資産規制当局から完全な仮想資産証券プロバイダー(VASP)ライセンスを取得した。ドバイ法人がリテール市場にサービスを提供できるようになっただけでなく、適格投資家と機関投資家の両方にサービスを拡大できると述べた。
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得した経緯がある。同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。
資格のあるバイナンス顧客はこれから、先物やオプション取引などの証拠金やデリバティブ商品にアクセスできるようになる。
ライセンスの審査を通ったことについて、ブルームバーグは前CEOのCZ氏が同社の議決権を放棄することに同意した後、同社はライセンスのアップグレードを認められたと報じている。昨年、米司法省とバイナンスが数十億ドルの和解契約を発表した後、CZ氏はCEOを辞任した。
また、ライセンス発表の同日には、SAFU基金(Secure Asset Fund for Users)で保有するビットコイン、BNB、およびUSDTなどの資産を、USDCに転換したことが確認された。同基金は2018年に設立された緊急保険基金で、バイナンスは基金のファンド水準を通常10億ドルに設定しているという。