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Web3技術でAI民主化目指すbitgrit、アブダビグローバルマーケットにてトークンローンチ予定

web3

現状の課題点

昨今ますます着目される「AI(人工知能)」の価値と重要性であるが、少数の大企業が権利や技術を独占しており、小規模な組織が不利な立場に置かれている現状は否めない。

そのような状況にある中、企業の戦略的な意思決定をサポート、あるいは特定の問題を解決するプログラムを組める「データサイエンティスト(AIエンジニア)」が極度に不足しており、企業からすると雇うことに高いコストが必要となる一方、受注に中間業者が入ることや、居住地域によっては報酬体系に差があり十分な報酬を得られないことも問題視されている。

bitgritは、「AI For Everyone」を標語に、ブロックチェーンなどのWeb3の最先端技術を活用しながら革新的なAI技術の民主化を目指すプロジェクトだ。かつてのインターネット黎明期(1990年代から2000年代初頭)のように、生成 AIのような革新的なツールを誰もがアクセスできるようにすることが不可欠だと考えている。

創業者である向縄 嘉律哉氏がパテントエンジニアであった過去の経験をもとに、データサイエンティストやエンジニアの権利を守り、特許(知的財産)をブロックチェーンを用いて自動化することを含めた着想が根底にあるという。

bitgritは、アラブ首長国連邦の首都アブダビを拠点としてビジネスとイノベーションの促進を行う国際金融センター「ADGM(アブダビ・グローバル・マーケット)」にてトークンローンチを予定しており、今後の発展に注目が集まっている。

1.bitgritとは|プロジェクトの概要

bitgritとは、データサイエンティスト向けの分散型AIプラットフォーム。ブロックチェーンを用いてAI(人工知能)技術を民主化することを目的に、2017年に設立された。

bitgritは、自社開発したデータサイエンスコンペティションプラットフォームを有し、データサイエンティストとAIアルゴリズムを開発したい企業の要望をコンペティションとして解決し、AIを開発して提供可能である。(クラウドソースAI開発的)

また、コンペティションから生まれたアルゴリズムや、DSが自らアップロードされたアルゴリズムを公開し、利用料に応じて然るべき還元を目指す「AIマーケットプレイス」の提供、優秀なデータサイエンティストの人材採用支援サービスなどを提供している。

大手上場企業であるソフトバンクの為替予測アルゴリズムや米国の航空宇宙局(NASA)などのコンペティションを開催した実績を持つ。現在でも定期開催予定のあるコンペで優れたアルゴリズムを作り上位入賞したエンジニアは、アルゴリズムを収める代わりに報酬を得ることができる仕組みを構築しているという。

bitgirtは、データサイエンティストのオンラインコミュニティーとしては世界2位の規模(35,000人以上)を擁している。また、アクティブ率が高い理由として、「ワールド データ サイエンス フォーラム」をはじめとして、各大学などでフィジカルなイベントを定期的に開催してきたことが評価されたことが挙げられる。例えば、インドで開催されたフォーラムでは、東京大学教授、日産自動車アライアンス本部長、Tata自動車のCIOなど名だたるスピーカーが参加した。

bitgritに関して、公式ロードマップ上ではさまざまなイベントやプロジェクトが企画されている。2024年にはADGMにてユーティリティトークンの公式ローンチやAIコンペティションの開催などを予定する。

年内にはDEX(分散型取引所)への上場やCEX(中央集権型取引所取引所)に上場が予定される他、コミュニティ型コンペティションの開催やAPIマーケットプレイスのローンチ、AI開発への貢献度に応じた収益分配システムが導入される計画だ。

2.ADGM(アブダビ・グローバル・マーケット)にてトークンローンチを予定

bitgritは、2024年第1四半期にbitgritのユーティリティトークン「BGR」をアラブ首長国連邦の首都「アブダビ」にある国際金融センターであるADGM(アブダビ・グローバル・マーケット)における合法なトークンローンチスキームであるDLT Foundationを通じてローンチ予定。

DLT Foundation」は、技術の普及、規制環境の整備、イノベーションの支援などを通じて、アブダビをDLT技術の国際的な中心地とするための重要な役割を果たしている。

DLT Foundationは、ブロックチェーン技術を基盤とする非営利組織のブロックチェーンファウンデーションおよびDAO(自律分散型組織)向けに設計され、トークンの発行、保有、ガバナンスに関する明確なガイドラインを提供する。

ADGMはアブダビ政府によって設立され、管理されている中東の重要な金融ハブであり、アブダビ唯一の金融フリーゾーンだ。bitgritは規制当局の承認を得て会社登記している。

その際、トークンに焦点を当てた初のAIコンペティションの開催や、IEO(Initial Exchange Offering)の実施、CoinMarketCapおよびCoin Geckoへのリスティング(上場)が企画されており、トークンに関するイベントが目白押しとなっている。

2-1. BGRトークンとは

bitgritは、2種類のトークン発行計画を用意している。先んじて発行予定の「BGR」トークンは、エコシステムの中核をなすユーティリティトークンだ。

データサイエンティストと投資家をつなぐ役割を期待するもので、AIの民主化に寄与する“コミュニティトークン”としての性格が強い。プラットフォームの成長とともに用途と価値の拡大が期待されている。

2024年4月時点で、BGRはコンペティションへの参加料・賞金として使用される予定である。

例えば、「トマトの形を判別するAI(人工知能)」という提案内容が優れていて、事業利益が出そうと思った投資家は、そこにBGRトークンを投票し、ステーキング報酬を得ることができる。コンペが開催された場合は、終了時の権利所有権や収益分配をトークンを投票した投資家にも分け与えることができる。

また、スポンサーは参加にあたって賞金プールにBGRを提供し、勝者にはプールされたBGRが賞金として支払われる。これにより、ユーザーによるプラットフォームへの積極的な参加を促進する。さらに、AIがAIマーケットプレイスで活用された際、収益の一部が投資者とAIの作者に還元されるという。

2種類目は、AI(人工知能)の権利の証となるコンペトークンの発行予定で、権利の代替というセンシティブな部分を当局と協議中だ。

2-2. ADGM(アブダビ・グローバル・マーケット)とは

ADGMとは、2015年10月に完全稼働を開始した、アラブ首長国連邦を構成する7つの首長国の一つ「アブダビ」に拠点を置く国際的な金融センターだ。特にweb3やフィンテックに特化しており、スタートアップ育成・支援のフリーゾーンに該当する。

税制上の利点、東西市場への独特の接続性を活用し、国際金融サービス、企業設立や運営の支援、ビジネスとイノベーションの促進など多種多様な事業を展開している。

特にADGMは、持続可能な金融規制の枠組みの導入など、規制の革新を行ってきたことで知られている。

3.運営企業について

bitgritの運営企業は、データサイエンティストコミュニティの運営だけでなく、コンサルティング、AIマーケットプレイスの開発、海外のデータサイエンティストのための就職プラットフォーム「job board」の運営など複数の事業を手掛けている。

本社はアブダビにあり、エストニアやインド、UAEなど各国に拠点オフィスがあり活動規模はグローバルと言える。プラットフォームはAIマーケットプレイスを中心に展開され、データサイエンティストが世界中の企業で活躍できるような場を提供している。

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